サーモグラフィタイプ・放射温度計タイプの比較

導入事例
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感染症防止対策での検温可能な端末の種類

サーモグラフィータイプ

効果的な感染防止対策として、公共施設、イベント会場、企業の入館するゲートに、通行者の発熱者を検知し、アラート音を発出する検温可能な端末で、1つではなく熱画像のピクセルごとに合計で数千の温度指示値を同時に⽣成します。このため、赤外線サーモグラフィ1台で、数万ものスポット放射温度計を同時に使っているのと同じ効果があります。

赤外線サーモグラフィは、測定値を熱画像に変換するのも特徴です。画像に変換することで検査対象装置の全体像が把握できるので、⼩さなホットスポットを見逃すリスクも低減するうえ、検査の時間を短縮することが可能です。

放射温度計タイプ

物質は、その温度に相当した赤外線を放射しており、スポット放射温度計は、その放射エネルギーの量を測定して物質の温度を求める温度計です。つまり、⾚外線エネルギーを検出し、それを温度に変換する技術であり、そもそも、赤外線サーモグラフィとスポット放射温度計は同じ原理を利用しています。

一般の温度計と比べて、スポット放射温度計は、非接触・遠隔で対象物の温度を測定できるという大きなメリットがあります。一般の温度計は、対象となる個体や気体、液体と接触させて計る必要があります。これに対して、スポット放射温度計は、温度計を測定対象に向けるだけで温度が測定できます。

非接触での温度検知を可能にしているのは、スポット放射温度計が、物体が放射する赤外線量を検知し、温度に換算して表示するからです。物質の出す赤外線から温度が分かるのは、物体が放射する赤外線の波長と量が物体の温度に依存しているからです。

赤外線サーモグラフィはスポット放射温度計を数千集めた技術で、正確性と迅速性に優れていますが、スポット放射温度計を用いることにより、非接触の温度測定を低コストで実現することが可能になります。

赤外線サーモグラフィとスポット放射温度計をTPOで使い分け

新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、企業や学校、公共施設、イベント会場の入館ゲートでの検温が必要になっていますが、TPOに応じて、赤外線サーモグラフィかスポット放射温度計か、どの技術を採用するのかを決めることが重要になります。

例えば、赤外線サーモグラフィは離れた距離からの温度検出が得意です。⾼度な光学技術を駆使し、離れた距離から広い領域をすばやく検査することができます。一方、スポット放射温度計は小さいものを近づいて計測するのに適しています。

決められた予算の範囲内でどちらを採用するかは、コストパフォーマンスでの比較も欠かせません。赤外線サーモグラフィは正確性と迅速性に優れているのに対し、スポット放射温度計は非接触で検温する技術をより低コストで導入することが可能となります。