4つの代表的な設置方式
床面から積み上げる方式。展示会、企業イベント、ステージ背面に向きます。床の水平、耐荷重、背面スペース、転倒防止を確認します。
アルミトラスで門型・ボックス型の支持構造を作る方式。会場側の吊り点が使えない場合や、屋外ステージで採用されます。
会場の吊り点やリギング設備からLEDを吊る方式。床面を広く使え、画面位置を高くできます。吊り荷重と点荷重の確認が必須です。
鉄骨、壁面、ポール、専用筐体へ固定します。保守動線、排熱、防水、通信、交換部品まで長期運用を前提に設計します。
| 方式 | メリット | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 床置き | 比較的短時間で施工しやすい | 床耐荷重、背面控え、客席との離隔 |
| 自立トラス | 高さと位置の自由度が高い | ウエイト、アウトリガー、風荷重 |
| 吊り | 床を占有せず視認性が高い | 吊り点、モーター、荷重分散 |
| 常設 | 日常的な情報発信が可能 | 構造計算、法令、保守、近隣環境 |
屋外は「雨」より「風」を先に考える
LEDビジョンは大きな受風面になります。晴天でも突風が発生する可能性があり、画面面積、設置高さ、支持構造、ウエイト、地盤、周辺建物を含めた検討が必要です。主催者、会場、施工責任者で中止・縮小・降下の判断基準と連絡系統を共有します。
- 使用パネルとコネクターの防水・防塵性能
- 背面への吹き込み、排水、ケーブル養生
- 風速計の位置、監視担当、判断基準
- 客席・歩行者が構造物へ触れない離隔
- ウエイトやアンカーの設置可否
- 発電機の排気、騒音、給油、消火設備
防水パネルでも、映像プロセッサー、分電盤、接続部、PCなどは別途雨養生が必要です。
電源容量と配電
画面面積が大きくなるほど、複数回路へ負荷を分けます。白画面など最大負荷に近い状態を想定し、パネル、制御機器、映像機器、ネットワーク機器を含めて算出します。漏電遮断器、接地、ケーブル容量、電圧降下、コネクター、発熱を確認します。
最大消費電力 × パネル数 + 周辺機器 + 安全余裕
実際の容量は使用機種と配線距離、会場設備により算出します。会場電源を使う場合
コンセントの形だけで判断せず、分電盤からの系統、同じ回路で使用する他機器、ブレーカー容量を確認します。音響・照明・厨房機器と回路を分けることでノイズや遮断リスクを下げます。
発電機を使う場合
定格容量、電圧、周波数、接地、燃料、運転時間、設置場所を確認します。余裕のない容量選定は電圧変動や停止の原因になります。
映像信号とバックアップ
送出PCやカメラからプロセッサーへ映像を送り、そこからLED受信カードへ信号を分配します。HDMI、SDI、光伝送など、距離と現場条件に合う方式を選びます。
- 入力解像度、フレームレート、アスペクト比
- 長距離伝送時の光変換・中継
- ケーブル断線時に影響する画面範囲
- 送出PC、プロセッサー、信号線の予備
- カメラ撮影時の走査線・フリッカー調整
- 本番素材の事前テストと予備データ
搬入経路が費用と時間を左右する
LEDパネルはフライトケース単位で搬入します。車両サイズ、荷下ろし場所、エレベーター、段差、養生、搬入口寸法、台車使用可否を確認します。長い手運びや階段搬入は必要人数と施工時間が増えるため、見積もり前に写真があると精度が上がります。
標準的な施工工程
| 1. 搬入・検品 | ケース配置、数量確認、破損確認 |
|---|---|
| 2. 支持構造 | トラス、ベース、モーター、ウエイトを施工 |
| 3. パネル組立 | 位置・水平・連結状態を確認しながら組立 |
| 4. 電源・信号 | 系統ごとに配線し、抜け止めと養生 |
| 5. 点灯調整 | 色、明るさ、マッピング、欠けを確認 |
| 6. 本番・監視 | 必要に応じて技術スタッフが待機 |
| 7. 撤去・搬出 | 安全順序で解体し、数量と会場状態を確認 |
見積もり前の確認事項
日程、場所、本番時間、設営撤去時間、屋内外、想定来場者数。
希望サイズ、設置高さ、最短・最長視認距離、映像内容。
図面、吊り点、床耐荷重、搬入経路、電源、作業規定。
映像入力、カメラ、再生担当、雨天計画、警備、連絡体制。
止めないための現場対策
予備パネル、電源ユニット、受信カード、ケーブルを用意し、障害箇所を切り分けやすい配線にします。az.onはパネル修理を自社で行い、機材状態を把握したうえで出庫します。